なぜAIに興味が持てなかったのかを考える
AIに興味が持てなかった自分が、気づいたら毎日使っていた話
周りがAIの話題でざわつき始めたころ、自分はあまり乗り気になれなかった。
ChatGPTを使ってみたこともある。でも会話するくらいしかできなかったし、返答もテキトーな感じがして「こんなもんか」で終わった。焦りはなかった。「別にいいか」という感じ。
乗り遅れていることへの不安よりも、「自分がほしい使い方に対応していない」という冷めた見方の方が先にあった気がする。
SNS(主にXとかいうTwitter)でAIが盛り上がっているのを見ていても、それぞれが「俺はこんなにAI使えてるぜ」というパフォーマンスというか、ブランディングにしか見えなかった。熱量に乗れない自分がいた。
自分がAIに求めていたもの
当時から、AIにやってほしいことのイメージはあった。
自分がやるには面倒くさいルーチンワーク。たとえば目標設定とか、PRの作成とか。目標設定は自分が下手で時間がかかるし苦痛でしかなかった。PRの作成も、やったことをdescriptionにまとめる作業が地味に面倒だなとずっと思っていた。
でも当時のAIはそこまでできなかった。「会話するだけだったら他の人と会話したほうがいい」と思ったし、「AIは自分のことを知っているわけじゃないから、的はずれなことを言ってくるよね」という感覚もあった。
だから興味が持てなかった。使い道が見えなかっただけで、AIそのものを否定していたわけじゃない。
きっかけは受動的だった
ClaudeCodeを使い始めたのは、職場でアカウントが発行されたからだ。「使ってみましょう」という案内が来たから使い始めた。自分から興味を持って導入したわけではない。完全に受動的なきっかけだった。
最初に試したのは、Obsidianに溜めていた日報やブログをファイルごと読み込ませることだった。
ChatGPTやClaudeのGUIだと、ファイルをいちいちアップロードしなくちゃいけない。それが面倒だったので、ローカルのファイルを直接読み込めるClaudeCodeは使い心地がよかった。「ここにあるファイルを読んで、壁打ち相手になって」という使い方ができる。
これが当時自分がAIに求めていたことだった。「自分のことを知っている相手」として機能させること。
「自分のことを知っている」という感覚
日報やブログを読み込ませて自己分析をしてもらったとき、「自己評価が低いのが気になる」と言われた。
それが「使えるな」と思った瞬間だったかもしれない。
ファイルを読む前のChatGPTなら「あなたの強みを教えてください」という会話になるだけだ。でも自分の言葉で書かれた数年分の日報を読んだ上で出てくる指摘は、的外れじゃない。キャリアの相談をしたときに「まだコーディングできるデザイナーで止まってる」と言われたのも、耳が痛かったけど的確だと思った。
ツールとして機能するかどうかは、「自分のことをどれだけ知っているか」にかかっていたんだと思う。
トーンの問題
もうひとつ気づいたことがある。
以前、AIツールの選定を検討していたとき、ChatGPTに相談したことがあった。そのときの返答は情報としては整理されていたけど、セクションのタイトルに「ちょい厳しめ」とついていたり、絵文字が多用されていて、ずっと煽られ続けているような感覚があった。
「なぜ?がなければ動けない」性質の自分には、外から「わくわくしろ」と押しつけられるようなトーンは合わない。Duolingoで英語学習を挫折したのも、毎日「勉強しろ」と催促してくるリマインドが煩わしくなったからだ。
強制や圧力で動かされるのが苦手なんだと思う。

今の自分とAIの関係
一言で言うなら、協業相手だと思っている。
ツールでもアシスタントでもなく、協業相手。ただし役割分担はある。
コードやデザインは人間がやったほうがいいと思っている。AIにはあくまで下敷きだけ用意してもらって、作り込みは人間がやる。だから今でも秘書には、レビューとPRの作成しかやってもらっていない。セットアップスクリプトを作ってもらったときも、自分の後学のためにコメントを残してもらうようにした。
「AIに任せる」と「AIと一緒にやる」は違う。自分がやりたいのは後者だ。
今後やってみたいのは英語学習。Duolingoで挫折した経験があるので、「毎日勉強しろ」と催促しない形で、自分のペースで続けられる方法を探してみたい。
2025年5月、「なぜAIに興味が持てないのかを考える」というタイトルでこの記事を書き始めようとして、本文を書けないまま放置していた。
書こうと思ったきっかけの記事はこちらだったと思う。
MCPに興味を持つために視点を変える|chimame
1年後に自分がClaudeCodeを毎日使っているとは思っていなかった。
ちなみにこの記事は秘書にインタビューして貰って自分が回答する形で記事を書いていった。
多少自分が編集している部分はあるけど、ほとんどAIに下書きしてもらったものをそのまま掲載した。
書いていてちょっと楽しかった。