💭 2024年を振り返る
今年もいろいろあった。
おしながき
某占いでは乙女座は毎年「これまでめっちゃ大変だったね!お疲れ様!でも怒涛みたいな展開がまだまだ続くよ!忙しさを楽しんで!」なんて言われ続けいた。
だが、2025 年の占いは「今年はちょっと落ち着きそう」とか急に言われて「嘘つけ、どうせなんかあるんだろ?!」と疑心暗鬼になっている。
あんまりマメに記事を書けていないけど、1 年の振り返りくらいは書いておこうと思う。
デザインシステム 2 年目
現職についてからデザインシステム構築に関わり 2 年くらい経過した。
- サービスのヘッダーリプレイスがたいへんだった話 - クラウドワークス エンジニアブログ
- カスタムコンポーネントを実装してみて思ったこと - クラウドワークス エンジニアブログ
- crowdworks.jp のデザインシステム構築活動を振り返る 2024 (実装編) - クラウドワークス エンジニアブログ
表に出てないが ComponentLibrary も充実してきて、フォームが集まってるページはひととおり実装できるくらいのコンポーネント数は揃ってきたように思う。
もしかしたら気がついたら、ページが新しいデザインになってるかもしれない。そうなるといいなと思いながら粛々とコンポーネントの作成を進めている。
ComponentLibrary 作って終わりではない
デザイン原則やガイドラインなど、ComponentLibrary ができる前からあるものについては、時間の経過とともにプロダクトとの方針や事業を取り巻く状況なども変化してきている。
取り巻く状況にあわせて、根っこは変えずとも説明などは見直してもいいかもね…なんていう話もしている。
原則やガイドラインは ComponentLibrary にくらべて抽象度の高いドキュメント群になってくる。
し、場合によってはプロダクトの開発方針にも関わってくる可能性もあるところなので……自分的には「こういう抽象度が高くて、関係者がやたら多くなりそうな部分の整備は……苦手なんだよなぁ」と思うものの、「自分が苦手なら社内で得意な人を探して手伝ってもらおう」と思うことにしている。
けっして一人でやろうとか自分がやらなければ!みたいには考えないように努力している。苦手分野を責任感駆動で乗り切ろうとしてメンタルに不調をきたしたり、計画そのものが頓挫してしまったりしていいことあった試しがないので、それ以来は「餅は餅屋」精神で考えるようにする特殊な訓練をしている。
ほかにも Linter などのチェックツールの整備、既存コンポーネントのアップデートや変更、実装漏れの対応などなど、やることはそこそこある。
まだまだ入口に立った状態で、これからいろいろやっていくぞ!って感じで 2024 年を終えるつもりだった……のだが、メンバーが 2 名卒業してしまったので、寂しさに枕を濡らしている今日このごろだ。
「新しい場所でチャレンジしたい」と言われれば、涙を飲んで見送る一択になるが…………さみしいもんはさみしい。
アクセシビリティとの向き合いかた
アクセシビリティについては、正直なところあまり意識は高くなかあった。
もともとの気質が職業デザイナーで、「たまたまデザインに興味・関心が高いのでそれを仕事にしている」だけで、特別な思いがあってデザインという仕事をしているわけではない。
もちろん自分が手にかけたものが、見知らぬ誰かが便利に使ってくれたら嬉しいに越したことはない。が、特別に何かを良くしようと思っているわけでもない。
鍛冶屋の親父が、刃物作る技術を持ち、近所の人が「なんでもさばける便利な包丁ほしいんだよね」って言われて「んー、じゃぁこんな感じのものはどうだい」って言いながら包丁作ってる感じ。
デザインシステムの構築に関わりはじめて、Web アプリケーションにおける UI デザイン、コンポーネント設計とは……みたいなことを考えるようになった。そのなかで、ふと「Web アプリケーションもソフトウェア。ソフトウェアってネイティブのものだと大抵のものは誰でも使えるように一定の品質が担保された状態のものが出荷されてるものだよな」と思い当たった。今更だけど。
この 1 年、「ソフトウェアを作る、開発する」ことに関心が高くなっていて、ソフトウェアアーキテクチャの基礎とか、ソフトウェア工学の本などをぱらぱらめくってみて斜め読んでみたりしてみることが増えた。
その延長で、「使えるソフトウェア作るってことはアクセシビリティも考える必要あるのかぁ」なんてぼんやり考えていた。
自分はそんなに意識の高いデザイナーではなく、自分ごとに考えられる範囲のモノコトでないと作るという行為について気持ちを維持できないところがある。
Web の仕事をしているのも、もともとが「個人サイト作りたい」がスタートだった。そこから HTML やら CSS やらが書けるようになり、もともと DTP もできたけどそれも「同人誌作るのに必要だったので…」がスタート。
どこまでも「自分が欲しかったから作った」みたいな動機がないと頑張れない。
アクセシビリティについてはやったほうがいいんだろうなぁって思う程度で、そんなに熱量がある方ではなかった。
HTML で書ける範囲は実装するし、簡単なコントラストチェックだったらそんなに大変ではないので「じゃぁやっておきましょう」と思える。
しかし、自分から WCAG や a11y のためのドキュメントだったり公式の一次情報を見に行くほどは……という感じだった。(実装するときに MDN のリファレンスをちょっとみるくらいが精々……)
うまく言葉にできないのだけど、自分が必要としているものかといわれるとそうでもないし、明確に誰かに強く求められているのかもわからないから、モチベの持っていき方がわからなかった。
そんなタイミングで、友達から聴いた話が目からウロコだった。
曰く、
「ユニバーサルデザインというより、業務的にキーボード操作ができないとそもそも通常の業務として成り立たないというユーザーニーズがある。必要要件としてキーボード操作をサポートしていて、結果的にアクセシビリティの担保につながってるところがある」
トノコト。
商材として必要機能なので作ってるっていうのは、とても腹落ちがしたというか……地に足がついているように自分には聞こえて、向き合い方や自分のモチベと気持ちに落とし所がついた。
なにより……自分がキーボードの民で、腱鞘炎持ちなのもあり、マウスよりキーボード操作できたほうが楽になれる……という身も蓋もない動機でもいいんじゃなかろうか…と思えて、アクセシビリティと向き合うことに前向きになれた。
……どこまで行っても自己本位なデザイナーだ。
大変も自分なりにアクセシビリティについては向き合っていこうかな…と思うところ。
Kaigi on Rails なデザイナーだ・オーガナイザー 3 周目
💎 Kaigi on Rails 2024 のオーガナイザー 3 回目 があるので、くわしくはこちらで…。
来年もお手伝いさせていただく話はしているけど、本業のほうがなかなか忙しく気持ち的な余裕もないことが多くなってきたので、関わる範囲は限定的になるかも。
自分は、Rubyist でもなければ、普段書いてるのは TypeScript…というかフロントエンドなので Rails を触る時間はかなり少ない。
だけど KOR のコミュニティは好きで、玄人も若葉もわいわいできている空間がとても居心地良い。
手伝う範囲は減ってもなにかしらの形で関わっていけたらいいな……というのは常に思っている。
私生活
ヒカセン、はじめました
FAINAL FANTASY シリーズが人生で好きで、一部のシリーズを除いてほぼどのナンバリングも遊んでる…と思うんだけど、オンラインだけは絶対に避けてきた。
なんか、やりだしたら止まらないだろうし、いろいろ怖い話を聴いてたので、メンタルが豆腐な自分には向かないだろうなぁ…と思ってたのが主に避けてきた理由だ。
去年の年末に友人から PS Store のレジコが「絶対相性いいから騙されたと思って遊んでみて!」というメッセージと共に DM されてきた。
事前に「送りつけていい?」ってコミケで聞かれて、そのときは「そんなの冗談か何かの類」だと思って「いいよw」と返事をしていた。ほんとに送りつけてくるなんて普通だったら考えないわけよ。
せっかくもらったし……合わなかったら合わなかったでやめればいいし、FF16 のコラボも諦めよう(当時コラボイベントがやってて、特別なアイテムが貰えるというやつをやっていた)とか、ほんとに騙されたらコーヒー豆を段箱に詰めて送りつけてやろう…とか考えながらやり始めた。
結果は、到達するのに 1400 時間?かかると言われていた最新パッチまで 400 時間とかそのくらいでクリアした。
ストーリーが面白かったし、10 年前にローンチされたとは思えないくらい操作感(これは MMO だから常にアップデートされ続けている特性があるからだとおもう)で今でも楽しく遊んでいる。
むしろ、仕事で疲れたら「………ちょっと息抜きしてくるか」つって、エオルゼアにログインするくらいには…ハマっている。
パッチ 3.x〜6.x までずっとバスタオル濡らしながらメインクエスト進めて、寝不足に加えて泣きすぎて人間の顔を維持できず、オンライン MTG でカメラオフの日が続くという毎日だった。
チャットでコミュニケーションをとりながらダンジョンを攻略したり、誰かと協力しながらレベリングしたり……と、買い切りの RPG とはちがって人と関わることがそこそこあるゲームだ。
最初は気後れするけれども慣れてくるととても楽しい。見ず知らずのたまたまマッチングした人が、戦闘終了でコンテンツから退出する際に「クリアおめでとう!良い旅を」なんて言ってくれるととてもうれしい。ミスって死んで「変なところでミスってごめんなさい」と申し訳なくなっていると「どんまい、だいじょうぶ!」と言ってくれたりする。なんてやさしい人達なんだ。
職業病だけど仕事でチーム開発とかやってるといろいろ参考になることも多くて、充実したエオルゼアライフを送れている。
たまに SNS で地獄みたいな人間関係が拗れた話や高難易度コンテンツにライト勢は来るな…といった学級会が見かけるが、今のところ自分はそういったことに遭遇していない。
基本エオルゼアの人たちはとても優しくて、幸い自分はゲームをしていて他人のプレイスタイルに口を出す心の狭いひとに直接遭遇したことがないので、ほんと恵まれているなって思う。
なにより SNS で話題になるネガティブな話はたぶんごく一部の人たちの間で起きていることなのだろう……。
それよりも私は、自分が出会った人たちに「どこのどなたとも存じ上げないけど、マッチングご一緒できて楽しいです、ありがとう」の気持ちを大事にしたい。
人生はじめての一人暮らし
「は?」って言われると思うが、今までずっと実家暮らしだった。
必要がなかったので………あと、転居のためのあれこれがめんどくさいって思ってたのもある。
いろいろ思うことがあって、「一人でもちゃんと生活できる練習をしないといけないよな」と思い至って、一念発起して実家を出て一人暮らしをはじめた。
慣れないはまだまだたくさんあるけど、家族と同居していると家人のタイムラインに合わせて動かないといけないのが、今は自分の裁量で動けるのはとても快適だな…とおもってる。
あと、部屋がひろくなったので、物理本が心置きなく買える!(といっても限度はあるが……)
ただ、この年末……人生ではじめてコロナウィルスに感染した。
「なにも年末のクソ忙しい時期にもらってこなくてもよくない???」って思う。だが、自分の注意力の問題もあったので…もらったものはしかたない……が、体調を崩すといろんなことができなくなるのは本当に大変だと思った。
感染症にかかってしまうと自宅隔離期間があるので、そのあいだは食材の買い出しが一切できない。
これは自分の意地のところもあるが……出来合いの惣菜があまり好きではないので真面目に自炊することにしている。
しかし、熱が出ていると炊事どころではなくなり……簡単にすませるのはいいのだけど、買い込んでいた生鮮品が傷んでしまって捨てることが……。ただでさえ野菜は高騰してるから「うおおおお、農家の皆さんごめんなさいぃぃぃぃ」って謝りながら生ゴミに出すのが心苦しかった。あと財布も痛い、もったいない。
結局、食料と日用品の買い物は、家族が近所に住んでるので、LINE で買い物リストを送って持ってきてもらうなどして助けてもらった。
家族じゃなくても、知り合いや親戚、友達などが近所に住んでいるとこういうとき安心できるな……と思ったのでした。ほんとうに……その節は多方の人たちに助けてもらった、ありがとうありがとう。
来年
とくに大きい目標は立ててない……というかいつも目標とか立ててないのだけど、
- 個人ブログのテンプレートを Pug→Liquid に変えたい。そして Pug とさよならしたい
- Astro とか使って古の同人サイトとかつくりたい
- そういえばそろそろ RubyKaigi の宿とか考えないとなのでは
- Ruby だけじゃなく JS のコミュニティにも入っていきたい(なんもわからんけど)
さいごに
2024 年もたくさんお世話になりました。
職場の人にもお世話になった。エオルゼアの人たちにもお世話になった。
友達にもお世話になったし、家族にも世話になった(家族は……実家を出たらすこしはマシになるかしらと思ってた IT 介護が「…そんなに増しになった感じしないな???」って感じだけど)。
それぞれでいろいろ大変なことはあるでしょうけど、「元気があればなんでもできる!」ってどっかのレスラーも言ってた気がしたので、健康第一でよいお年を迎えてください。