💎 RubyKaigiに行ってきた話
はじめて現地参加しました。(いままではオンライン参加だった)
前置き #
- この記事はデザイナーが書いた RubyKaigi2024 の感想です
- Ruby はなんとなくわかるくらいの知識で、万年初学者の気持ちの人間です
- 技術的なことは書いてないです
- RubyKaigi→ 引越という強行スケジュールでやっと落ちついてきて、体力と思考力が死にかけているので文章が支離滅裂になってるところがあるかもしれません……ごめんね
聞けたセッション #
- Long journey of Ruby standard library - RubyKaigi 2024
- RubyGems の歴史に触れられたので、自分みたいなペーペーにとってはとてもおもしろかった。「そんな歴史があったのかぁ」という感じ。
- Exploring Reline: Enhancing Command Line Usability - RubyKaigi 2024
- 「Reline って……Undo あったの……(しらなかった)」という初心者丸出しの感想。irb は Ruby(というか Rails)書いてるときとてもお世話になるツールだけど、いつのまに「こんなに便利になってたんだぁ」って開く度に感動するから SUGOI
- LT - RubyKaigi 2024
- 何名かは Kaigi on Rails でもおなじみの人がいた。過去の RubyKaigi や KoR でも LT のアーカイブでその早口芸が毎回おもしろくて「今回は何分くらいの内容を 5 分で話すんだろう」みたいな楽しみ方をしている
- 内容についてはついていけるものもあれば、そうでないものがほとんど
- というか早口を聞き取るのに必死で「内容を噛み砕いてる場合じゃねぇwww」となる。それはそれでおもしろいw
- KoR のスタッフ仲間の@hachiblogさんが Ruby で電子工作やっていて楽しそうだった( ˘ω˘)"
- Ruby Committers and the World - RubyKaigi 2024
- RubyCommitter 勢揃いで圧巻。Matz がちょいちょい同時通訳してくるのがやさしみに溢れてる。卒論嫌すぎて Ruby→Cmake に置き換えてみた的な話は笑ってしまった。自分の観測範囲では「現実が嫌で、逃避行動でコミット積んでる」みたいな人をちょくちょく観測してる気がして、そういうひとが何かしらの OSS のコミッターになってる気がする。……実際どうなのかはしらんけど。
- Using Ruby in the browser is wonderful. - RubyKaigi 2024
- Ruby.wasm のお話でした。自分がフロントと UI の人(?なのかな…でもそう思われてるらしい)なので、Ruby がブラウザで動く!っていうのはとても cool と思いました。実務で使うかつったら……アレだけど(お察しください)
勤め先のスポンサーブース当番などもあったりしたので、あまり多くのセッションを聞くことはできなかった。
また聞きたかったセッションが SmallHall でのものが多く、先述との兼ね合いもあって「早めに行って席を確保」というのが難しかったのもある(Full の張り紙を見て膝から崩れ落ちる)。
2025 の参加に向けてこの辺は改善したい…(自腹で行けば解決するかもしれない話)。
Rubyist はほんとうに Ruby が好き #
LT や Ruby Committers and the World のセッションで強く感じた。
Committer の人たちがちょいちょい Ruby の悪口をいうシーンもどこか愛を感じる。「こいつ、こういうところがイケてないけど、こうすれば良さそうだから……」という会話がどんどんされるので、ほんとうに「この人たち Ruby が好きなんだなぁ」と感じた。
Committer のひとたちも各々に興味関心するポイントのようなところがあり、それぞれで根拠あるこだわりがあり、それを議論しながら Ruby の発展につながっているんだなぁ……と思った。尊い( ˘ω˘)"
RubyKaigi は Rubyist による推し活まつり #
Ruby が推しであることを前提に、Speaker さんそれぞれの推しがあるのかな、と感じた。
Parse だったり、型だったり、ライブラリ……すべてのセッションを聞いて回れていないけれど、聞いていたセッションはどことなく「好きで楽しくてこんな取り組みをした」というような空気を感じた。話している最中も、とてもいい顔をしていて本当に楽しそうだった。
FjordBootcamp に通っていた頃に、誰かが「Ruby の推し活やってるだけ」みたいな話しをしていた気がするんだけど。
当時「いい話だ」って思ったのに、4 年前のことなので誰が話していたのかがなかなか思い出せない。
正確には、たぶんあの人だったっていうのはあるんだけど、確信を得られるものがネット上に残っていなかったのでお名前を出すのは控える。
初心者のための RubyKaigi 入門に書かれているように、 OSS プログラマーのハレ舞台 で各々の好きを発表してるのが RubyKaigi なのだと思う。
私は「推し活に狂ったオタクの悲鳴を聞くのが趣味」なので、RubyKaigi は専門的なことがわからなくても、その人の好きが壇上でぶちまけられてるのが見ていて楽しいので、次回も行きたいと考えている。
頼まれてもないものを作ることの尊さを知る #
Ruby Committer やライブラリの開発者は、誰に頼まれてもないのに Ruby の開発に携わり、ライブラリを開発してインターネットに公開している。
誰にも頼まれてもないのに何かを作るというのは パワーとか愛着とか「好きでしかたない!」という気持ちが相当大きくないとできない 。
自分の感覚からすると「金にもならないし、むしろ印刷したら赤字(プラマイゼロに持っていければ御の字)、吐き出さないと死んでしまうくらい好きでもないと同人誌作ってられない」のに近い。
セッションや LT を聞いていて、彼らの「好きだからやった」が、普段自分のメシのタネになっているプロダクトを支えてくれているのだと思うと、感謝の念が尽きない。
なんなら「Ruby を使ってる企業の人間として、なんかできることがあるんじゃないかなぁ」なんて考えたりする。
いや、これはイチ個人の感情なので会社として何ができるのかどうできるのかはわからない。
せいぜいできることといえば「2025 もスポンサーやるんですか?(やらないんですか?え、やらないの?みたいな空気で)」と会社の偉い人に持ちかけるくらい。
🍙 #
私事ではあるけれど、RubyKaigi に行くにあたって、沖縄にいる祖父と面会できた。
御年 90 歳。さすがに足腰が弱くなってきて車椅子の生活になっているけど、会話もできる(方言が強すぎて、たまに何を話してるのかわからんが…)し、食欲もしっかりしていて元気だった。
祖母はコロナの流行もあり、マメに会えなかった分、せめて祖父にはマメに顔を見せたいと思うのであった。(遠いのでむずかしいが……)